人生には、いくつもの決断があります。いままで積み上げてきたことを、そのまま続けるのが正しいのか、新たな世界へと飛び込むことが正しいのか、誰も知らない答えを求めて、人生という長い旅をしていくことになります。
決断していくことの難しさと苦悩現代社会では、女性もキャリアを持ち、仕事をしています。男性にはない、妊娠・出産というものがあります。これは、いつまでも可能なことではなく、制限がついているともいえます。
晩年になっても、妊娠・出産する方法もありますが、リスクをついてまわります。これは、身体への負担であったり、金銭的な負担であったりします。また、それらのことを考慮して、決断をしなくてはいけません。どんな選択をしても、正解がないことが、この決断の難しさを強めています。
決断をして何年後かに、どうすれば良かったがわかるかもしれませんが、それは結果論でしかなく、迷いは続いていくことになってしまいます。
両立することが、難しいのもこの悩みを深めることになります。産休になれば、大きな仕事のプロジェクトに就くことは、難しくなってしまいます。出産後、どう両立していくことが問題になってきます。勤めている会社に、保育園があれば子供を預けることができますが、そうでない場合は、個人で子供を預けられる保育園を自力で探さなくてはいけなくなります。
自宅からあまりにも遠くなると、働くことが難しくなってしまいます。この辺りのことが上手くいっておらず、毎年待機児童のことがニュースになります。働く意志があるのに、それが阻まれることになってしまいます。行政の早急な対応が求められています。
医学が進めば、晩年になっても妊娠・出産を、リスクなく行える世の中になっているかもしれません。体外受精などは、その恩恵ともいえます。将来的には、どんな年代であっても、子供を授かる時代が来て、女性であっても、それらのことを気にせず働くことができるようになるかもしれません。
これらの技術が発達すると、問題になってくるのが倫理観です。夫婦間の遺伝子だけではなく、他の遺伝子を組み込むことができたり、IQが高い子供を生み出すようになります。
時代によって、倫理観は変化していきますがそれによって苦しみを生むのではなく、皆が幸せに生きていけるものさしとして、機能していくことが大切です。