AIやロボットの進化で産業構造が迎える大きな変革

2017年04月11日
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現代社会では数十年前から急速にインターネットが普及してくると共にコンピューターの大容量化、超高速化が進んだお蔭で、今まで宝の持ち腐れと言われたビッグデータの解析が可能となり、貴重な情報が仕事と日常生活に活用され始めています。

今後、5年から10年先に失われる多くの雇用

AIやロボットの進化がこれから5年、10年先に従来から従業員の手で行われてきた業務の自動化及び代替え化を推し進めていくので多くの雇用が失われて行くと見込まれています。こうした産業構造の変換の中から付加価値の高い新たな職種が生まれてくるはずですが、第四次産業革命と呼ぶ識者が多くなってきました。

GRIPS等始め、多くの新興国の経済的発展を受けて産業界に取り入れられた規制緩和により大量の非正規雇用が生み出され、主に単純化された仕事には多くの女性がパートやアルバイトで働き、産業界の下支えとなってきました。

今後、AIやロボットによる省力化や自動化技術が発展するにつれてこうした単純作業に関わる雇用が段階的に失われていくはずです。

変革の舵を切り始めた従来からの経済、産業構造

そこで、今後の働き方改革ではこの変革の流れに遅れを取りたくなければ新たな職場へ転職したり、今までの業務の付加価値を上げるのに異分野の研修を受ける必要があります。もちろん、従来の仕事をAIやロボットに置き換える業務ですから、誰もが追随できるとは限らないだけに多くの人の痛みを伴う改革になると言われています。

こうした高付加価値化を目指す業務以外に今までの業務の組み替えにより女性の視点で成長分野を作り出していくことも重要な業務となるはずです。従って、バブル崩壊後の“失われた20年”と言われた時期から景気の不透明な時代が続いてきた現代は今までの社会をけん引してきた経済、産業構造が大きく変革の舵を切り出している時期です。

管理職や幹部に昇進して新たな産業界を動かす人々

もちろん、逆戻りする事態があればそれはジリ貧社会になるだけですから、社会に痛みを伴いながらも前を向いて進むしかない時代だと言われています。そのドライビングフォースとしては現在、政界と財界、労働界が一体となって進められている働き方改革において今まで家庭に入っていた多くの女性の中から続々とビジネス社会に飛び込んできた人たちの結集されたエネルギーがその候補になるはずだと言われています。

モチベーション高い人々が10年くらい、様々な産業分野の実務でもまれているうちに産業界全体で管理職や幹部に昇進して産業界を動かす力となって成長してくれば新たな視点にたって雇用の移動しやすい、柔軟な労働市場が育ってくるはずです。



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