国家試験の受験資格については、大学や専門学校関係なしで入手できます。そうした中にあっても、看護分野に於いて大学が果たす役目に期待が大きくなっています。看護を学習するにあたって、大学を利用するメリットが複数あります。
まず第一に、価値のあるカリキュラムを挙げることが出来ます。専門学校に関しては仕事と関連するスキルの習得がメインであるのに対し、大学においては一般教養科目を介して基礎的にして広い範囲にわたる専門的知識を会得する時間をたくさんとれる点が特色になります。
そうした基礎科目をあらゆる角度から学ぶことを通じて、柔軟性のある思考力や豊富な教養を自分のものにすることができます。大学においては、土台から多種多様に培ってきた広い範囲の知識や技術を総合し、科学的ロジックを持って課題をクリアする力や全体的な決断力を養うことを大事にしています。絶えることなく進歩を遂げる医療現場に対して対応しうる能力を発揮できる看護師の教育を目標にしています。その他、大学において看護学を学習する上でキーポイントとなるのが、一人一人の関心にフィットした科目選択になります。大学においては、選択科目があり、学生の自発性を育てることに軸足を置く傾向が見られます。